選定時にうっかり見落としがちな大事な機能
勤怠管理システムを選ぶときには、残業計算はできるのか?変形労働時間制にも対応できるのか?深夜割増にも対応できるのか?など自社の就業ルールに合わせてシステムを運用できるのかどうかを確認することに目が行きがちです。
もちろん、これまでと同様にきちんと給与計算を行うことができなければいけませんので、それは最低限の要件です。
色々な勤怠管理システムを見比べてみるとわかりますが、世の中にはすべてを満たす製品なんて存在しません。どのベンダーも一長一短だということに気付くでしょう。
相対的に要件を一番満たすベンダーはどこか、且つ予算内で一番パフォーマンスの良いベンダーはどこかを見極めるだけでも、けっこう疲れます。
じっくり考える時間があれば、運用イメージについて細部まで確認できるのですが、なかなかそこまでは手が回らないことでしょう。
締め処理確定機能
給与の締め日を過ぎると、給与計算の担当部署で勤怠システムの集計結果から給与計算を行います。
小さな組織であれば、問題ないかもしれませんが、店舗や支社など拠点が分散している場合など、各拠点の管理者が勤怠データをチェックし修正する権限を持っていることでしょう。
給与の締め日の時点で、修正が全て完了していれば良いのですが、現実はなかなか難しいです。
いつまでに修正を完了させろと、給与計算担当者は指示をいくら出しても、いっこうに期日を守られません。
給与計算したあとに修正をしてしまうと、給与には反映しません。
そのため、締め日を過ぎたら、給与計算の担当者が勤怠管理システムにて確定処理を実行し、以降は修正できないようになっていなくてはなりません。
修正の履歴
勤怠管理システムは、個人が直接的に給与という金銭に影響を及ぼすため、不正が起こりやすいシステムの一つです。
実績データを不正に修正していないか、さかのぼって調査できる仕組みとして、登録・修正した履歴がデータとして残っていることが望ましいでしょう。